続いております鳥海山日記!
今回はちょっと趣をかえて、
象潟ではなく、矢島口の祓川から登ってみました!
といっても、途中まで行って引き返す予定。
初心者ですから無理は禁物。
今回は、スキーの先輩を誘って2人で登ることに。
行ってみるとビックリ。
週末のスキー場かのごとく駐車場には車が!
以前、鉾立で会った写真を撮るおじいさんが、
「祓川は人が多いくて車が200台近くあるよ」と
言ってたことは本当でした。
車を見るとやはり半分以上県外ナンバー!
鳥海山は本当に色んなところから人が集まってくるんだな〜
祓川は鉾立と違って目の前にドーンと鳥海山が鎮座しています。
この日は温かく、フリースで登るとちょうどいい感じ。
いざ出発〜!もくもくと登ります。
私のスキーは中古なんですが、おまけで付いていたシールが、
意外にも滑らずいいペースで進めました。
前を見ると山頂が近づいてきましたね〜
しかし、登りはきつい!
でも、意外にも楽しい!
体力も考えて、あまり力まずそして淡々と登ります。
フッと横を見ると、いったいどこから来たのでしょうか?
そして、3回くらい急斜面を登ったところで休憩をすることに。
前回、象潟口を登ったときはスキー板しか写せなかったので、
今回はちょっと工夫して、スキー板ごしの斜面を撮影。
腰をおろすと、駐車場から一緒のペースで登っていたおじさんも休憩していました。
あいさつを交わし、「そろそろ滑ります」と言うと、
「若いんだがら、もうすぐ山頂だ!頑張れ!」と、気合いをかけられる。
まわりの人を見ると、スキーアイゼンを装着するか、
スキーを背負って登るか、なにやら装備を変更しています。
ということは、ここから斜度がキツくなるのは明確。
そして、かなりの強風。立っているだけでも煽られるくらい。
フリースでちょうど良いなんて言っていられない寒さです。
そのためか、斜面はガリガリでボコボコ。
まあシールは意外に効くけど…
そこで、先輩に「もう滑ろうよ」と言うと、
意外にも、「もうすぐ山頂だや!登んなくていいのが!」と言われ、
「え〜」と思いながらも、登る決心をしました。
先輩はそれまで、ペースが遅かったのですが、
今までのペースが嘘のように猛烈に登りはじめました。
ちょっと気持ちがついていかず「なんでこんなところ登るんだろう?」
と思っているところに、ちょうどシールのみで登っている人と出会い、
「シールだけで行けますかね〜」と聞くと、
比較的登りやすいルートを教えてくれました。
といっても、さっきも言いましたが、
雪面はボコボコで急斜面。一歩を踏み出すのになかなか勇気がいりました。
でも、焦らず着実に行くしかありません。こなるともう必死です。
やっと山頂らしきところが見えるも、これがなかなか着かない。
階段をトンットンと2段飛びすれば登れそうな距離にも見えますが、不思議なものです。
最後は気合いで一歩一歩と登り、やっとのおもいで到着!
山頂は気持ちいいなと思ったのもつかの間、高所恐怖症の私。
ちょっと股間がざわざわしながら昼食をとることに。
そして、山頂には意外に人がいてビックリ。
パンやカロリーメイト、カップラーメンとみなさん様々なものを食べていました。
特にカップラーメンは、湯気が立ってて寒い山頂ではとても魅力的。
いや〜いいなと思うけど、鍋とか持ってくるのが大変そうだな〜
私もスキーを脱いで腰をおろし、何気なく振り向くと途中休憩のとき会ったおじさんが!
「おじさん登ったよ!」と言うと、「なんと!本当に登って来たのが!?」と驚きの様子。
そして、一緒にいたおかあさんが笑顔で「この人無責任だからね〜」と一言。
なんと!してやられました。でも、おかげで山頂まで登れたのでラッキー!
おかあさんから、グレープフルーツとパインのお裾分け。山頂で食べる果物は格別です。
そんなこんなしていると、先輩が到着。いつのまにか追い越していたようです。
昼食もすませ、いざ滑走!
相変わらず斜面はガリガリでボコボコ。
初心者の私は、ほぼ横滑りでしか下りられません。
ある意味、登りよりも怖い。
高度が低くなるにつれて、雪はシャーベット状に。
こうなるとやっと楽しく滑ることができますが、今度は足が痛い。
登りの疲れとブーツが合わないのが原因か?
それでも、広大な斜面を滑るのはとても気持ち良いものです。
あっという間に駐車場に到着。
登りは約3時間半かかったのに下りは休憩いれて約40分。
帰り支度をしながら滑り終わった鳥海山を眺めて、「いや〜滑ったね」と話していると、
先輩がなんだか痛みに耐えている様子。
事情を聞くと、登りで休憩したときに軽い靴擦れをおこしていて、そのまま山頂を目指し、
半分登ったときには激痛に。でも時すでに遅し。もはや後悔の念しかなかったと言うのです。
「そんな〜無理しなくても!言ってくれれば〜」と言うと、
「やせ我慢だ!」と言い、靴下を脱ぐと両足がえらいことに。
帰りの温泉はお預けとなりました。本当に無理は禁物ですね。
次は山頂まで行かなくても、途中で滑ることにしよう。