青空にさそわれて、原付に乗って出かけてみる。
4月はじめの日曜日とあってか、道路は混雑気味。
原付なので、ここは旧道から旧道へと住宅街を走る。
すると庭をいじっている人、植木を切る人と、
それを見て、雪がとけていがったなと思ってみたりして。
そんな中、信号待ちの際、ふと交差点角の家の、
庭先をながめていると…
ん!?なんでこんなところに?
いつも細い目の私が、細い目ながらも目を見開くものが!
といってもそんな大袈裟な物ではないのですが、
鉄塔の碍子です。送電線や変電所でよく見かける、
鉄塔と電線の間にあるアレです。
この碍子はきっとその昔は、
高く見晴らしの良いところにあり、
もしかしたら街を見下ろしていたはずだろうに、
今は庭先で春の空を見上げることになろうとは。
でも、灯籠のように庭先のオブジェとして、
役割を送っているご様子。
どういう経緯でここの庭に来たのか摩訶不思議です。
そんなとき、ちょうど家の人が出て来たので聞いてみる。
しかし、どういう経緯でここに来たのかは忘れたうえに、
「にいさん、鉄塔愛好家だな〜」と言われたくらいにして。
ん〜全く謎に包まれたこの碍子。
でも、おじさんは「いいべ〜」と自慢げです。
碍子もなにやら喜んでいるような…
まっ!本来、鉄塔に設置してある物はこんなに顔を近づけて、
しげしげと見られるものではありません。
触ってみようものならビリビリものです!
本来のその物の役目を終えて、また全然違う役目を送っている碍子を見つけ、
一見、まわりの風景に溶け込んでいるようで、明らかに違和感があったのが、
私の中でとても面白く見えました。
そしておじさんの中では、碍子が自慢のオブジェとなっているのが痛快で、
充実している価値感をかいま見た気がして、
なんだかこっちも嬉しい気分になりました。
なかなか貴重なものを発見した4月最初の日曜日でした。
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