2014年4月6日日曜日

流れ流れて今ここに

青空にさそわれて、原付に乗って出かけてみる。
4月はじめの日曜日とあってか、道路は混雑気味。

原付なので、ここは旧道から旧道へと住宅街を走る。
すると庭をいじっている人、植木を切る人と、
それを見て、雪がとけていがったなと思ってみたりして。

そんな中、信号待ちの際、ふと交差点角の家の、
庭先をながめていると…
ん!?なんでこんなところに?
いつも細い目の私が、細い目ながらも目を見開くものが!
といってもそんな大袈裟な物ではないのですが、


























鉄塔の碍子です。送電線や変電所でよく見かける、
鉄塔と電線の間にあるアレです。

この碍子はきっとその昔は、
高く見晴らしの良いところにあり、
もしかしたら街を見下ろしていたはずだろうに、
今は庭先で春の空を見上げることになろうとは。
でも、灯籠のように庭先のオブジェとして、
役割を送っているご様子。
どういう経緯でここの庭に来たのか摩訶不思議です。

そんなとき、ちょうど家の人が出て来たので聞いてみる。
しかし、どういう経緯でここに来たのかは忘れたうえに、
「にいさん、鉄塔愛好家だな〜」と言われたくらいにして。
ん〜全く謎に包まれたこの碍子。
でも、おじさんは「いいべ〜」と自慢げです。
碍子もなにやら喜んでいるような…

まっ!本来、鉄塔に設置してある物はこんなに顔を近づけて、
しげしげと見られるものではありません。
触ってみようものならビリビリものです!

本来のその物の役目を終えて、また全然違う役目を送っている碍子を見つけ、
一見、まわりの風景に溶け込んでいるようで、明らかに違和感があったのが、
私の中でとても面白く見えました。
そしておじさんの中では、碍子が自慢のオブジェとなっているのが痛快で、
充実している価値感をかいま見た気がして、
なんだかこっちも嬉しい気分になりました。

なかなか貴重なものを発見した4月最初の日曜日でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿